4台のHDDで容量を増やし、RAID 5などで運用したいなら、4ベイNASが候補です。家庭や小規模チームで扱いやすい管理機能を優先するならSynology DS925+、10GbEとM.2 SSD拡張を重視するならUGREEN NASync DXP4800 Plusが選びやすい構成です。どちらもHDDは別売りなので、対応ドライブと総額を確認してから選びましょう。
本記事は2026年9月29日時点のメーカー公式仕様と販売ページで比較しています。実機レビューではなく、製品仕様に基づく選び方です。価格・在庫は変動するため、購入前に販売ページをご確認ください。
この記事が向いている人
- 写真・動画・業務データを複数台のPCで共有したい人
- 2ベイから容量や拡張性を上げたい人
- HDDを別途選び、RAID構成を自分で決めたい人
逆に向いていない人
- 設定不要で使える外付けHDDを探している人
- ドライブ1〜2台分の容量で足りる人は、2ベイNASの比較も確認してください
- NAS本体だけでデータ保全が完結すると考えている人。RAIDはバックアップの代わりにならず、別媒体や別拠点へのバックアップも必要です
4ベイNASの比較早見表
2製品とも4台のSATAドライブを搭載できます。速度を決めるのはNASのLAN端子だけではなく、PC・スイッチ・ケーブル・ストレージ側も含めたネットワーク全体です。
| 製品・型番 | 向いている人 | 主な仕様 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| Synology DS925+ | DSMの管理機能やバックアップアプリを重視 | 4ベイ、4GB ECCメモリ、2.5GbE×2、M.2 NVMe×2、DX525で最大9ベイ | 購入前にSynologyの互換性リストでHDD・SSDを確認。HDD別売り |
| UGREEN NASync DXP4800 Plus | 10GbEやM.2 SSDを使い、容量と転送性能を伸ばしたい | 4ベイ、Pentium Gold 8505、8GB DDR5、10GbE×1+2.5GbE×1、M.2 NVMe×2 | HDD/SSD別売り。10GbEを活かすにはPCやスイッチなども対応が必要 |
表の仕様はメーカー公表値を要約しています。容量の上限や対応ドライブはファームウェア・ドライブ型番により条件が変わるため、購入直前に公式ページを確認してください。
管理ソフトとバックアップ機能を軸に4ベイへ移行したい人向け。対応ドライブの型番を先に確認してください。
10GbE・2.5GbEの両方を使い、複数端末から大容量データにアクセスしたい人向けです。
4ベイNASの選び方
1. 4台分の容量とRAID後の実効容量を考える
4ベイは複数台のドライブをまとめられますが、RAID構成ごとに使える容量や冗長性が異なります。たとえばRAID 5はドライブ1台分相当をパリティに使う構成が一般的です。RAIDは誤削除・盗難・災害から守るバックアップではありません。重要データは別のHDDやクラウドにも複製してください。
2. LAN環境とNASのポート速度を揃える
DS925+は2.5GbEポートを2基、DXP4800 Plusは10GbEと2.5GbEを各1基搭載します。10GbEの利点を得るには、PC側NIC、スイッチ、配線なども対応している必要があります。既存ネットワークが1GbEなら、NASだけを高速モデルにしても転送速度はネットワークの制約を受けます。
3. 対応ドライブと運用コストを確認する
本体価格だけでなく、同容量HDDを何台そろえるか、交換用ドライブを確保できるかを含めて予算を組みます。Synologyは公式互換性リストの確認が必須です。UGREENも販売ページと取扱説明書で対応規格を確認し、用途に合ったNAS向けHDDを選びましょう。候補選びはNAS用HDDの比較記事も参考になります。
製品別の推薦条件
Synology DS925+
公式仕様では4ベイ、AMD Ryzen V1500B、4GB ECCメモリ、2基の2.5GbE、M.2 NVMeスロット2基を備えます。別売りのDX525拡張ユニットで最大9台のドライブ構成へ広げられます。DiskStation Managerのバックアップや共有機能を使いたい人、2ベイから段階的に拡張したい人に向きます。
一方、初期搭載メモリや対応ドライブにはモデル固有の条件があります。Synologyは互換性のあるドライブを確認してから購入するよう案内しているため、手持ちHDDの流用を前提にせず、型番を公式互換性リストで確認してください。仕様詳細はSynology DS925+製品ページを参照。
対応HDD/SSDと販売条件を確認してから選びたい人向け。
UGREEN NASync DXP4800 Plus
UGREEN公式仕様では4ベイ、Intel Pentium Gold 8505、8GB DDR5メモリ、10GbEと2.5GbEのLANポート、M.2 NVMeスロット2基を搭載します。10GbEのネットワークやSSDキャッシュ・ストレージを活用したい人、ローカルネットワーク内で大容量ファイルを扱う人に向きます。
本体のみの販売形態ではHDD/SSDは付属しません。10GbE接続には対応するPC・スイッチ・ケーブルが必要で、ネットワーク環境が1GbEなら性能を活かしきれません。製品仕様と保証条件はUGREEN公式製品ページで確認できます。
10GbE対応ネットワークと4ベイを活用したい人向け。
失敗しやすい点
- ベイ数だけで決める: RAID後の利用容量やドライブ交換費用も計算しましょう。
- LANの速度を見落とす: 10GbE対応NASでも、PCやスイッチが1GbEならその速度が上限になります。
- RAIDをバックアップと混同する: 故障時の可用性と、誤操作・災害から戻すバックアップは別に用意してください。NASを停電から保護するならPC・NAS向けUPSの選び方も確認できます。
- 本体価格だけを見る: HDDは別売りです。容量、台数、互換性、バックアップ先まで含めた総額で比較します。
FAQ
4ベイNASならHDDを4台すべて入れる必要がありますか?
必ずしも必要ではありません。初期構成に使える台数や後から追加する際の条件は、RAID方式やメーカーの移行仕様を確認してください。RAID構成によっては既存データの扱いも異なります。
10GbE対応のUGREEN NASを買えば必ず高速になりますか?
いいえ。接続するPCのLANアダプター、スイッチ、ケーブル、ドライブ性能が対応している必要があります。既存環境を変えない場合は、現在のネットワーク速度に合わせて選ぶほうが合理的です。
RAID 5にすればバックアップはいりませんか?
必要です。RAIDは一部のドライブ故障に備える仕組みで、誤削除、マルウェア、盗難、火災などへの独立したバックアップにはなりません。
まとめ|管理機能ならDS925+、10GbEならDXP4800 Plus
管理のしやすさと拡張性を重視するならSynology DS925+、10GbEとM.2 NVMeを活かしたいならUGREEN NASync DXP4800 Plusを軸に比較できます。どちらを選ぶ場合も、HDDの対応表、必要容量、ネットワーク機器、別系統のバックアップを先に確認しましょう。
互換ドライブと販売ページの型番を確認してください。
HDD別売りとネットワーク側の10GbE対応を確認してください。
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